本社紹介
OFFICE
設計コンセプト
『創業の地である地元に密着しながら今後も営業を続ける』との理念からプランニングが始まった、鉄骨造3階建てのオフィスです。
住宅街に建設するため日影にできるだけ配慮し、建物の高さを10m以下に抑えました。しかしながら、天井を設けず構造を「表し(あらわし:構造体をそのまま見せることの意)」とすることで、室内の高さを確保しています。
お客様を大事にする社風を引き継ぐために、訪れたお客様がメインエントランスに入ると社員全員の顔が見渡せるオフィスを目指しました。
社員間の意思伝達ならびに作業効率が高まる様に、コア部分は北側に細長くまとめました。そして、執務室はL字型の連続した一体空間となる様に、背の高い家具や間仕切りを設けずに配置しました。
機能構成としては、1階、2階を応接、執務空間としました。
3階はデッキテラスを設けて光をふんだんに取り込んだ空間を作り、昼食、休憩、打ち合わせ、社内イベントなど自由に使えるコミュニケーションスペースとし、緊張とリラックスの切り替えが自然にできる工夫をしています。
設計・監理:
株式会社浅井アーキテクツ一級建築士事務所
各階ツアー
平面図上の●印を選択すると、そのエリアの360度画像が表示されます。
フロア選択:
- 1階
- 2階
- 3階
- 屋上
木製ルーバー
建物の顔となる街区コーナーの南側と東側には、会議室と動線空間を設けました。そしてこの二面には、直射日光を軽減して視線をコントロールするために、ガラスカーテンウォールに三寸角の二重の「木製ルーバー」を設置しました。
設計段階でGrasshopperを利用し、ファサードの格子は執務空間では「密」に、動線空間では「疎」に配置することで日射を軽減し、ランダムで有機的な柔らかい光を取り込む空間を作りました。
さらに、住宅街の街路である周辺環境との緩衝帯となることを考慮しています。
「木製ルーバー」には、形状が安定しているエステックウッドを選定しました。
「木製ルーバー」の浮遊感を見せるために支持部材を小さく細くすることが必要でしたが、木材容量約12m3に吸水率と接続金物の重量、ならびにガラスの大きさと重量からカーテンウォール強度の検討を重ね、想定のデザインを達成することができました。
「木製ルーバー」を構成する部材420本の加工形状はすべて違い複雑なため、在来木造の仕口を利用することにしました。
また、仕口による接合箇所は約1,000箇所と膨大な設計データとなりましたが、CAMによって木造住宅のプレカット工作機器で加工しました。
仕口は金物が表にでない様に「渡り顎」、「胴差し」などで構成し、順序を間違えると組み立てることができなくなるため、コンピューター上で何度もシミュレーションを行い最適な方法を探りました。
社寺建築などを得意とする三浦工務店専属外注大工のルーバー組み立てをご覧ください。
本社ビル完成までのあゆみ
受賞歴
ウッドシティTOKYOモデル建築賞受賞!
「三浦工務店本社ビル」が、『ウッドシティTOKYOモデル建築賞』を受賞いたしました。
大都市東京において、国産木材利用の新たな可能性を開拓する、革新的・モデル的な建築物または木質空間を表彰するコンクールです。
<参照先>お知らせ
ウッドデザイン賞受賞!
三浦工務店・本社社屋は、『ウッドデザイン賞2019(ライフスタイルデザイン部門/建築・空間分野)』を受賞いたしました。『ウッドデザイン賞』は、「木」に関するあらゆるモノ・コトを対象に、「暮らしを豊かにする」、「人を健やかにする」、「社会を豊かにする」という3つの消費者視点から、優れた製品・取組等を表彰するものです。
<参照先>お知らせ