外壁
外壁も屋上や屋根と同様、風雨・直射日光・大気汚染などの厳しい自然環境にさらされています。
外壁のメンテナンス上の留意点をご説明しましょう。
1.タイル張り
タイルは(弊社に限らず一般的に)剥落事故が起きないように細心の注意を払って施工されているものですが、万一剥がれ落ちたりした場合には、人身事故に繋がる危険性もあります。
タイルに浮きや亀裂等の異常が見つかった時は、速やかに三浦工務店までご相談ください。
2.コンクリート打ち放し仕上げ
コンクリート打ち放し仕上げの外壁は、経年変化によって、劣化やひび割れが生じることがあります。
このような状態を放置しておくと、建物の劣化を加速させてしまいます。
この現象が見られる場合は、三浦工務店までご相談ください。
3.塗装・吹き付けタイル
塗装や吹き付け仕上げ材料は、年数が経過すると、雨露・風・直射日光・塵埃などによって色あせしたり、防水性が低下したりします。
褪色や劣化が著しい場合には、一日も早い修繕が必要です。
速やかに、三浦工務店にご相談ください。
4.非鉄金属(アルミニウム、ステンレス等)仕上げ
外装面に取り付けたカーテンウォールやサッシなどの表面は、塵埃(金属粉)などの付着物が、太陽熱・日射・雨水などによって化学変化を起こし、部分的に腐食する場合があります。
腐食する速度は、大気中の亜硫酸ガスや排気ガス等の濃度によって異なりますが、劣化に比例して腐食のスピードは速まって行きます。
耐用年数を延ばすためにも、6ヶ月をめどに定期的なクリーニングを心がけましょう。
5.サイディング
サイディングを長持ちさせるためには、こまめなお手入れと定期的なメンテナンスを実行しましょう。
金タワシでこすったり、シンナー等の溶剤の使用は禁物です。
中性洗剤を使って拭き取るようにしてください。
メンテナンスの目安は、現場塗装が施されたもので3~5年、工場塗装品で5~7年が目安になります。
シーリングについては、3~5年を目安にメンテナンスを行ってください。
6.外部鉄部のサビと塗装
塗装面の塗膜が劣化している時は、ハンマーで軽く叩いただけでペイントの膜が剥がれ落ちてしまいます。
サビの度合が進行している場合は、取り付け部分の強度が低下していることもあります。
看板や手すりなどの取り付け金物の腐食は、落下事故等につながり大変危険です。
定期的に点検補修を行いましょう。
7.ガラス
外部に面したガラスに、物を直接密着させたり塗装したりすると、太陽熱によってガラス面の内外に温度差が生じ、ガラスが破損する危険性があります。
特にこうした環境下での熱線吸収ガラスや網入りガラスには、注意が必要です。
また、ペアガラスは急激な温度変化にさらされると破損する場合があります。
暖房機等の温風が、直接ペアガラスに当たらないように注意してください。
8.シーリング
外壁を構成する外装材のジョイント部分には、シーリング材が多く使われています。
このシーリング材は、直射日光や風雨、大気中の有毒ガス等の外部環境の影響を受ける他に、日射による外装材の膨張・収縮の力を受け年々劣化して行きます。
シーリング材が劣化するとシール効果(防水効果)が低下し、漏水の危険につながりますので注意しましょう。
3年をめどに定期的な点検を行い、劣化の激しい場合は速やかに修繕処置を行ってください。